尾嶋 一之輔 Ichinosuke Ojima

「主体性」と「課題発見力」が推奨される環境

私がEDIXの社員として働く上で、キーとしている概念は「主体性」と「課題発見力」です。 まず、主体性を持って行動することで得られるメリットとしては、何事にも当事者意識が芽生えることです。そうすることで、目の前で発生している問題や誰かが困っている際に、積極的に協力して素早く解決していくことができます。次に、課題発見力を身に着けることで得られるメリットとしては、物事の本質を捉えられるようになることです。現状を分析し、目的を明らかにすることができない限り、課題は見えてきません。また、課題を発見しただけで満足せず、解決法まで考える必要もあります。 見つかった課題を周囲の方々に問いかけることで、新しい観点の意見も得られます。意見を折衷していくことで、より洗練され、的を射た提案ができるようになっていきます。

デメリットとしては、どちらも受け身のままでは当然成し遂げられないということです。受け身でいることは、時と場合によって必要なこともありますが、新しい価値観や議論が生まれないことに加え、日々進化し続けるIT業界において、受け身のままでいる時間を過ごせば過ごすほど、どんどん時代に取り残されてしまいます。情報の取捨選択は難しいですが、自分から情報を取りにいく姿勢を大切にし、周りとの情報交換を習慣付けていく必要があります。

EDIXでは、上記2つを養える場所として「EDIX CONFERENCE」が用意されています。「全員がリーダーを目指していけるように」をモットーに、有志で参加できる会議が毎月開催されています。組織に対して課題を発見し、全員で課題を解決していくことで、より良い仕組みの案を作っていくことができます。ここで得た経験は、この場で終わらすことなく、各個人の現場に活かすことでより良い成果に繋がります。

自分からコミットメントしていくことが成長への第一歩

私が自身の成長を目指す上で意識していることは、自分自身の「本当に好きなこと」を探すことに全力を注ぐことです。これは、30代になる前に自分の「本当に好きなこと」を見つけ、ブレない軸を作るためです。しかし、20代半ばの現時点では、自分自身の「やりたいこと/やりたくないこと」や「得手/不得手」を把握できていません。この理由は明確で、単純に人生経験が乏しいためです。自分で体験してみないことには語ることはできません。まず、体力があり溢れた20代の内に、色々なことに手を出してみて、経験を増やすことに注力していきます。「時間」は有限であるため、自分の描く将来像に近くための「時間の使い方」をしていく必要があります。これは、仕事に限った話ではなく、プライベートも含みます。インターネットが普及して、色んな情報をすぐに手に入れられる便利な時代ですが、情報の取捨選択は非常に難しいです。だからこそ自分の目で見て、聞いて、実際に体験することが大事になっていきます。経験が多ければ多いほど「あたり」を付けやすいですし、早い段階で「方向転換する」といった判断もできるようになります。自分には向いていないからと決めつけて、チャンスを自ら潰してしまうほど勿体ないことはありません。目的を持って、自分からコミットメントしていくことで、「失敗」も「成功」も全て「経験」になります。

また、車のエンジンをかける時や、スマートフォン・PCを起動する時に大きなエネルギーを必要とするように、物事のスタートダッシュや新しいことにチャレンジする時にも大きなエネルギーが必要になります。実際に動き始めてしまったら、走り続けるためのエネルギーが必要になっていきます。しかし、エネルギーは日々低下・消費されていってしまいます。
車でいうと「ガソリン」、スマートフォン・PCでいうと「バッテリー」が少なくなってきている状態になります。ここでいうエネルギーの正体は、「モチベーション・体力」にあたります。モチベーションを維持するためには、「ストレス」を自分の成長の糧として、脳内変換してしまうことが一番です。趣味を作るのも有効です。体力を回復するためには、しっかりとした睡眠・食事、適度な運動が大切です。このように、成長していく面白さを味わいながら、リフレッシュした状態で「本当に好きなこと」を見つけていきたいです。

「日々キャッチアップ・チームでの開発」の面白さを広めていく

私が技術者として心掛けていることは、アイデアを言語化するために、モダンな技術を自らキャッチアップしていく姿勢です。アイデアが思いついたとしても、肝心の技術力がないと開発スピードが遅くなってしまいます。さまざまなことに素早く対応するためには、日々のキャッチアップは欠かせません。しかし、一人でコツコツ努力しているだけでは、限界があります。「時間」は有限です。

そこで、私たちは「業務改善WORKING GROUP」といった少人数のチームを立ち上げ、毎月活動しています。ここでは、会社の中で非効率になっている仕組みをシステム化することで効率を図る目的のもと、モダンな技術のキャッチアップや便利なツールを取り入れることで、開発効率を上げるよう模索しています。少しでも無駄を取り除くことで、有効な「時間」を作ることができるはずです。「時間」ができれば、新しい価値観を検討することができます。また、自分と同じような温度感のメンバーと一緒に、チームで開発することの面白さを感じることができます。わからないことがあっても、一人で悩むことなく、全員で解決していくよう心掛けています。私たちが大事にしていることは「失敗や困難を面白がること」です。失敗することは恥ずかしいことではありません。経験がないことをやる場合、上手くいかないことだらけですが、地道にコツコツとクリアしていくことで徐々に解決していきます。壁にぶつかりながら軌道修正していく面白さを見出していきます。

オープンな雰囲気も大切にしているため、この活動を通して得た知識は全て社内Wikiに共有しています。このようにキャッチアップしやすい環境を整え、新しいメンバーの受入体制も準備しています。ゆくゆくはチームを量産していき、メンバー全員がリーダー経験を積んでいけるような環境作りも視野に入れていきたいです。